毎年6月の第3日曜日は父の日とされており、お父さんへの感謝を伝える日となっています。しかし、実は父の日はうなぎの日でもあることをご存知でしょうか?今回は父の日とうなぎの関連性から、父の日のプレゼントとしてうなぎを贈る際の注意点について紹介します!
そもそも父の日とは?
父の日は母の日と対になる祝日。そんな父の日は、じつはうなぎの日であることをご存じでしたか? 本記事では、父の日とうなぎの関係についてご紹介します。あわせて、父の日の日にちやいわれに ついても解説していきます。
父の日は6月の第3日曜日
父の日は6月の第3日曜日。そのため、毎年日付が変わります。ちなみに2024年の父の日は6月16日で すので、ぜひ覚えておいてくださいね。
父の日ができた由来
父の日は世界各国にあり、日付や由来は、実は国によって異なります。日本における父の日の風習 は、アメリカから伝わってきたもの。1900年代初頭に、ソノラ・スマート・ドッドという女性 が、男手ひとつで6人の兄妹を育て挙げてくれた父に、感謝の思いを伝えたいと考えたことがキッカケです。
1909年、ソノラは教会の母の日の行事に参加しました。母の日は、1908年ごろに同じくアメリカ 人女性のアンナ・ジャービスが母の追悼のために白いカーネーションを配る運動を始めており、 当時の全米に広がりを見せていたのです。ソノラはその行事に参加し、なぜ父の日がないのかと疑 問に思います。
ソノラは「父の日を作りたい」と地元の牧師に相談しました。そして翌年1910年の6月の第3日曜日 に、父に感謝をささげる礼拝の行事を行います。この活動は次第にアメリカ全土に広がり、1972 年には正式にアメリカ国民の祝日として制定されました。
昭和に日本に伝来した
父の日が日本に伝来したのは1950年ごろの昭和だといわれています。しかし、父の日はすぐには普 及せず、広く定着したのは30年後の1980年代でした。このキッカケとして、1981年に「日本 ファーザーズ・デイ委員会」が設立されたという背景があります。
なぜ父の日にうなぎは人気なのか?
父の日=うなぎというイメージをお持ちの方も多いでしょう。なぜ父の日がうなぎの日として定着し ていったのか、その経緯についてご紹介していきます。
父の日はうなぎの日と認定されている
父の日=うなぎというイメージが強いのは、父の日が正式に「うなぎの日」として認定されているか らです。もともと父の日とうなぎはとくに関連はありませんでした。父の日をうなぎの日としたの は岐阜県に本社を置く「うなぎ屋たむろ」です。
うなぎ屋たむろは、「父の日にはおいしいうなぎを食べよう」という風習を広めたいと考え、父の日 にあわせて積極的にうなぎの販売を行ってきました。そして2017年には、日本記念日協会によっ て、うなぎ屋たむろの申請が認定され、父の日は「うなぎの日」として正式に認められたのです。
父の日にうなぎが選ばれる理由
父の日にうなぎを贈るのには、「高級感がある」「栄養価が高い」といった理由が見られます。高級 感があるうなぎは、父の日の特別の贈り物にはぴったり。特別なごちそうを贈ることで、普段は口にできない感謝の思いを伝えることができます。
また、うなぎは昔から滋養強壮の食べ物として知られています。日ごろ家族のために仕事を頑張って いるお父さんへのねぎらいのごちそうにはもってこいですね。
うなぎの栄養素
具体的に、うなぎにはどんな栄養や効能があるのでしょうか。じつはうなぎは、ビタミン類がとても豊富。「ビタミンA」「ビタミンB群」「ビタミンD」「ビタミンE」などが多く含まれます。さらに「EPA」や「DHA」のほか、ミネラル類、タンパク質が豊富に含まれているのもうなぎの特徴です。
これらの栄養素は身体の健康を保つうえで欠かせません。最も多く含まれるビタミンAは、体の免疫をアップさせるだけでなく、粘膜の保護に役立つため、目によいといわれています。ビタミンB・D・Eは、皮膚や骨、細胞を強くする作用があります。うなぎがスタミナに効くといわれるのは、これらの栄養素のおかげです。
EPAとDHAは血流をよくし、血管を強くする作用があります。またDHAは、頭がよくなる栄養素としても有名です。
父の日ギフトのうなぎの選び方とは?
栄養価が高く、特別感があることから、父の日の贈り物にぴったりのうなぎ。ここからは、父の日に おすすめのうなぎギフトについてご紹介していきます。
うなぎの選び方
うなぎギフトを選ぶ際は、有名店のものを選ぶと失敗が少ないです。有名店だけあって、味や品質が 保証されているからです。また、うなぎはできれば国産がおすすめです。国産うなぎは年々価格が 高騰していますが、外国産ものより味がよく、安心安全な品質を保っているものが多くあります。
そうは言っても、うなぎギフトの中には、あまり知られていないお店のものであっても、有名店のう なぎ並みにおいしい商品もたくさんあります。また、近年は外国産のものも味や品質が向上してお り、国産より価格も手ごろなため、そちらを利用してもよいでしょう。
大切なのは、お父さんに喜んでもらうということ。うなぎギフトを選ぶ際は、まずはじめにお父さん がうなぎを好きかどうか、さらに、どんな味付けのものが好きなのか、など、事前に好みをリサー チしておくことが大切です。
うなぎの相場費用
安価なものなら2000円台くらいでも購入できますが、ギフト用としてきれいに包装されているもの は、3000円台後半~1万円前後の価格を想定しておきましょう。価格はお店によっても異なります し、刻んである食べやすいものから、丸ごと1匹のものなど、調理・形状によっても異なります。
手ごろにプレゼントしたいという場合は、4000円~6000円程度が相場です。より高級感のあるうな ぎギフトなら、1万円程度の予算を立てておきましょう。
うなぎの調理方法
うなぎの調理方法は、大きく分けて「かば焼き」と「白焼き」の2種類があります。まず白焼きは、 うなぎを素焼きする調理方法です。うなぎ本来のうまみをストレートに味わうことができる点が特 徴です。うなぎそのものの味はシンプルですので、塩やワサビなどの薬味と一緒に味わう楽しみ方 ができます。
かば焼きとは白焼きにタレをつけて焼き上げる調理方法です。甘辛い醤油ダレに絡めて焼き上げるこ とで、香ばしくなり、さらに食欲も進みます。かば焼きは、さらに「関東風」と「関西風の」2種 類に分かれます。
関東風は、白焼きを蒸し、その後タレをつけて焼き上げます。一度蒸すことで、身がふっくら柔らか く仕上がります。一方、関西風は白焼きをそのまま焼くスタイルです。そのため表面がカリっとし た食感になり、さらに焦げ目がつくことでより香ばしい仕上がりになります。
うなぎ以外の人気父の日ギフトとは?
うなぎ以外の父の日のプレゼントにおすすめのアイテムについてご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
黄色いバラやひまわりなどの花
母の日には赤いカーネーションを贈るように、父の日には、黄色いバラを贈る習慣があります。バラ を贈る習慣は、父の日を提唱したソノラ・ドットが、父の墓前に白いバラを飾ったことから始まり ます。それがなぜ、日本では黄色に変わったのかというと、そこには、1981年に設立された「日 本ファーザーズ・デイ委員会」が大きく関係しています。
黄色はもともと家族への愛情や尊敬を表す色だといわれています。そこで日本ファーザーズ・デイ委 員会は、黄色を父親のイメージに重ねる「イエローリボンキャンペーン」を行いました。これによ り、日本では父の日に黄色いバラの花を贈る習慣が定着していったのです。
父の日のプレゼントには、バラ以外の黄色い花もよく選ばれています。たとえば元気で明るいイメー ジのあるヒマワリは、親しみやすさがあるため、気軽に贈ることのできる花です。おなじくガーベ ラも明るく元気な印象があり、値段も手ごろですので、父の日の贈り物にピッタリです。
日本酒やビールなどのお酒
晩酌好きなお父さんには、お酒のギフトもおすすめ。実際にお酒を贈る人も多く、父の日の定番の贈 り物になっています。お酒を贈るときは、まずお父さんの好みのお酒をチェックしましょう。その 種類の中でも、高級なラベルやブランドのお酒を贈るのがポイントです。中身はもちろん、ボトル や箱にもこだわると、特別感を演出できます。
定番はやはりビールでしょう。特別製法の珍しい銘柄や、飲み比べセットなどがおすすめです。費用 相場は3000円~5000円です。ほかにも日本酒や焼酎といった定番酒も、ギフトとしてよく選ばれ ています。日本酒や焼酎の費用相場は5000円~7000円です。
ワインも人気のギフト品です。父の日には、ラベルに名入れができる商品が多数登場します。お父さ んの名前を入れて、世界に1つだけのワインを贈るのもいいですね。ワインの費用相場は5000円~1 万円です。
スイーツやグルメ商品などの食べ物
グルメなお父さんには食べ物のギフトもいいですね。紅茶やコーヒーなどを好むお父さんなら、お菓 子のプレゼントもおすすめです。食べ物をプレゼントするときは、ぜひ特別感にこだわってみてく ださい。たとえば有名店のお取り寄せ品や、高級感のあるパッケージだと、思い出に残るプレゼン トになります。
また、食べ物はお父さんの好みにあわせてセレクトしましょう。たとえばお肉好きのお父さんなら焼 肉セット、魚好きなら干物や海鮮茶漬けのセットなどがおすすめです。スイーツを贈る場合は、 コーヒーや紅茶に合うものを選んでみましょう。いずれにしても、小分けができ、長期間保存がきくものを選ぶことが大切です。
食べ物を贈る際の費用相場は3000円~1万円と幅広いです。スイーツなら3000円~5000円が相場で す。
仕事でも日常でも使える小物類
ビジネスグッズやファッション小物なら、日ごろから身近に使ってもらうことができます。ただし小 物は趣味に合わないと、仕舞い込まれてしまう可能性も。選ぶ際はぜひ「お父さんが好むデザイン か」「日ごろから使いやすいアイテムか」という2点に注意してください。
ファッションアイテムとして人気なのは、財布やハンカチ、時計など、身近な日用品です。ビジネス グッズなら、ネクタイや靴下、ビジネスバッグなどがおすすめです。キーケースなどは仕事でもプライベートでも活躍するでしょう。費用相場は2000円~1万円以上と、アイテムによって幅が広いで す。財布や時計などは2万円~5万円程度と考えておきましょう。
父の日にはうなぎを食べよう!
うなぎは特別感があり、スタミナもつくので、父の日のプレゼントにぴったり。おいしいうなぎをみ んなで囲めば、会話も弾みますよ。