Satoko Miyazaki(ハッピーガーデナー)
「レモンの木」自家製レモンなら皮まで使えて安心!レモン酒やハニーレモンなど普段のお料理に楽しめる♪
20年以上前の話になります。カリフォルニアのシリコンバレーの友人宅で見た魅力的なレモンの木についてのお話です。
ある晩秋の日、私はカルフォルニアのシリコンバレーにある友人の一軒家を訪れました。渡米したばかりで、シリコンバレーの特異な温暖な気候に慣れていない私にとって、12月になろうとしているのに、ビーチサンダルやTシャツ1枚で歩く人々の姿が新鮮で、自由で開放的な雰囲気が漂っていました。
友人宅の庭に足を踏み入れると、そこには青空が広がり、心地よい風が吹いていました。
その庭の一角には形の美しい大きな実を沢山つけたレモンの木がありました。
そのレモンの木は、鮮やかな黄色の実が陽光に照らされ、まるで自然が生み出した宝石のように輝いていました。その当時、レモンといえば、海の向こうからくる輸入される果樹の代名詞でもありました。その代名詞が庭にたわわになっているのです。魅了されました。
友人は誇らしげにそのレモンの木を紹介してくれました。彼はこの木を自宅に植えた経緯について語りました。彼はカリフォルニアの気候と土壌がレモンの栽培に適していることを知り、自分の庭で自家製の新鮮なレモンを収穫できる喜びを追求していたのです。
彼はレモンの木を植えた後、それが次第に成長し、実をつけるようになったことで、その魅力をさらに実感していました。自分の手で育てた木から収穫したレモンは、市場で手に入るものよりも格別な味わいがあり、その新鮮で酸味のあるレモンは、料理や飲み物に使うだけでなく、友人の家族や近所の人々と分かち合う喜びももたらしました。
彼の話を聞きながら、私もいつかレモンの木を植えたいと夢見るようになりました。
温暖化進み、レモンの適地も広がり、ハッピーガーデンのある千葉でも、レモンの木が育てられるようになり、我が家の庭に、レモンの木を植えてみる事にしました。
たかが果樹1本、されど、自然の恵みを受け取りながら、季節の変化や木の成長を見守る楽しさを味わい、心豊に日常を彩るガーデンの時間を満喫できる年齢になりました。
振り返るとあれから20年以上が経過し、我が家のレモンも、たわわに実をつけるようになりました。それでも、ふっと、あの時のカルフォルニアの青空の下に輝く宝石の様なレモンの木を思い出してしまうのです。