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なぜ軽井沢はクラフトビールのメッカとなったのか?

みなさんは普段、どんなビールを飲まれていますか?
多くの方は、大手ビールメーカーが製造販売している有名なビールを飲まれていると思います。
現に日本人の約99%の方が、大手のビールを飲んでいると回答しています。

しかし、軽井沢では約30%の方が、クラフトビールを飲んでいると回答されています。
この数字は、クラフトビールの本場アメリカの数字を凌駕するものです。
これにより軽井沢は、日本の「クラフトビールのメッカ」とも呼ばれるようになりました。

なぜ軽井沢では、クラフトビールがよく飲まれて、「クラフトビールのメッカ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
この記事では、軽井沢が生んだクラフトビールの大手2社「ヤッホーブルーイング」と「軽井沢ブルワリー」に着目して、軽井沢の町がどう変貌して今に至るのかを紹介していきます。

 

クラフトビールとは?

クラフトビールとは、「多様で個性的なビール」という意味を持つビールです。その歴史は、1970年代にアメリカで柑橘系の香りが特徴のホップ「カスケード」が生まれたことから始まります。以降、ビールの自家醸造が盛んになりました。

そこで腕を磨いた自家醸造家が中心となり「自分が飲みたいビール」を追求したクラフトビールが誕生したと言われています。その後、アメリカから世界中に広まっていき多くの方を楽しむようになりました。

 

日本でのクラフトビールの歴史

日本でクラフトビールの製造が始まったのが、1994年のビールの製造免許取得の条件の規制緩和が行われたことが発端となりました。規制緩和以前は、年間最低2000キロリットル製造する必要があり、大規模事業者しかビール製造ができない状況にありました。

規制緩和で年間最低製造量が60キロリットル製造すれば免許を取得できるようになり、小規模事業者なビール醸造所が数多く生まれて、多様で個性的なビールが日本でも楽しめるようになりました。

 

日本のクラフトビール普及率は低いが軽井沢では本場超え

日本でもクラフトビールが製造販売されるようになり、大手が製造販売しているビールよりも多様で個性的なビールを楽しむことができるようになりました。しかし、日本全体での普及率は低く後進国といっていいでしょう。

そんな中、軽井沢ではクラフトビールのシェア率が本場アメリカよりも高い数値を記録していて、日本一クラフトビールを楽しんでいる町となっています。その影響から軽井沢といえば「避暑地であり有名な別荘地」というイメージから「日本のクラフトビールのメッカ」と呼ばれるようになりました。

なぜ軽井沢では、クラフトビールを愛飲されるようになったのでしょうか?
それは、軽井沢からクラフトビール大手2社「ヤッホーブルーイング」と「軽井沢ブルワリー」が誕生したことから始まりました。

 

ヤッホーブルーイング

ヤッホーブルーイングは、1997年に軽井沢にて創業されました。ヤッホーブルーイングでは、「画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティーを提供し、新たなビール文化を創出することでビールファンにささやかな幸せを届けたい」をミッションにクラフトビールの開発・製造・販売を行っています。

創業から始めの3年間は、地ビールブームもあり好調な売上でしたが、ブームが終わると8年連続の赤字となってしまいました。倒産の危機に面した状況での打開策として、さらなるビールの品質向上とネット販売に力を入れました。それが功を奏して、コアなビールファンの支持を獲得して業績も回復しました。

また、軽井沢ビールの全国的規模のイベントを行うなど、知名度アップ活動にも尽力し、今やクラフトビール大手と呼ばれるほど業界を牽引する存在になりました。

ヤッホーブルーイングの商品

ヤッホーブルーイングで販売されているビールは、軽井沢のコンビニ、一部のローソン店舗を始め、オンラインショップでも購入することができます。ビールにこだわりがある方からビールが苦手な方まで幅広くクラフトビールを楽しむことができます。

ヤッホーブルーイングを象徴するクラフトビールの王道を追求した一番人気商品の「よなよなエール」を始め、苦味に特化した「インドの青鬼」、苦味が少なくビールが苦手な人向けに開発された「水曜日のネコ」などクラフトビールのコンセプトである多様で個性的なビールを多く製造販売しています。

 

軽井沢ブルワリー

軽井沢ブルワリーは、2011年5月に設立されたビール製造メーカーです。浅間山の冷涼な伏流水を活かした日本最後の地ビール「THE軽井沢ビール」を立ち上げて、名勝地にふさわしい「おいしさ」を求めたビール製造に取り組んでいます。

その歴史は、元々創業者の和田さんがビール造りに最適の場所として選んだ地として軽井沢を選んだことから始まりました。軽井沢は、和田さんが心の癒しの場所として深い愛着を感じていた場所でもあり、同時に豊かな自然と浅間山の清らかで美味しい冷涼名水をたたえる場所として、ここでクラフトビール造りの夢を叶えるのに最適な場所だと考えたそうです。

軽井沢ブルワリーでは、クラフトビール最大の規模と最新鋭の設備で、精選された麦芽を使用した香りと浅間山の清らかな冷涼水で、何杯飲んでもおいしいクラフトビールを製造しています。

現在醸造家についても優秀な人材を揃えており、大手ビールメーカー3社から高い技術を持つ熟練醸造家、ドーバーグループからの酒造スタッフ4名という7人による絶好の布陣。ホームページにも「価格以上の高い評価を感じていただけるようなビールをつくりたい」「飲んだ方が大切な方に勧めたくなるビールをつくりたい」といったように醸造家の熱い思いが語られており、これが現在の質の高い商品の鍵となっていルことが感じられます。

拡販活動も、自社のオンラインサイトだけでなく、Amazon・楽天市場・ヤフーショッピングでも出店しており、日本全国で軽井沢ブルワリーこだわりのクラフトビールを味わうことができます。軽井沢ブルワリーもヤッホーブルーイングと同じように、軽井沢ビールをアピールするキャンペーンを多く開催していて、軽井沢ビールの普及拡大に努めています。

軽井沢ブルワリーの商品

軽井沢ブルワリーでは、浅間山の冷涼な水を最大限に活かしたクラフトビールを製造販売しています。「軽井沢エール」は奥深いフルーティーな風味とクリーミーな泡立ちで、飲みやすく飽きのこないクラフトビールに仕上がっています。

また、「THE軽井沢ビール」シリーズでは、様々なフレーバーを発売していて、クラフトビールの理念である多様で個性的なビールを実現しています。自分の好みに合ったビールを選ぶことができるため、ビールファンの支持を集めています。

軽井沢ブルワリーでは工場見学もできます。こだわりのクラフトビールの製造過程に興味がある方は、ぜひ見学に申し込んでみて下さい。

 

軽井沢ビールを全国へ

今回ご紹介した2社は、いずれも軽井沢が生んだビールの製造会社です。両社ともこだわりがある軽井沢のクラフトビールを製造して、全国へと普及活動に取り組んでいます。その活動の成果もあり軽井沢ビールは全国的にも知られるようになりました。

販路が全国に拡大したことにより販売量も増加して、日本のクラフトビール製造会社では大手と呼ばれるようになりました。

また、元々軽井沢の町は避暑地として有名であり、軽井沢に来られた方に、軽井沢ビールをアピールして町起こしに取り組んできました。このことからも、日本のクラフトビールのメッカは軽井沢であると呼ばれるようになりました。

まとめ

いかがでしたか?
軽井沢のクラフトビールの魅力や、なぜメッカと呼ばれるようになったのかその理由が伝われば幸いです。それぞれの軽井沢のビールには、異なる特徴があり両社のホームページで観ることができますので、ぜひ自分に合ったクラフトビールを探して飲んでみて下さい。

多様で個性的なクラフトビールを味わうことで、あなたのビールの楽しみ方をワンランク上のものにしてくれるでしょう。

 

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